模型のチカラ
必ず模型も作ってプレゼンテーションすることにしている。
白色モデルなので、色彩は分からないが
三次元でのフォルムの確認ツールとしては、
これ以上のものはない。
模型を見ながらの説明で
そこに秘められた意図への理解を、施主は深めてくれるし
施主の視点で、課題なども発見してくれる。
生活観の違う2者が、家づくりという共同作業を始める訳で
最初から理想的なものにタッチできるとは限らない。
ヒヤリングしても、施主と違う方向でイメージを
膨らませていることだってあるのだ。
より具体的な表現で提示することによって
漠然としていた施主の「希望」が、はっきりしてくる。
そして少しずつ、両者の距離が縮まっていく。
そのためのツールとして、模型のチカラは大きい。
ここに紹介する案件では、計7個の模型を作った。
7案目にたどり着くまで、
他の案がすべてボツ案だったということではなく
新たな課題を解決するために、条件を変更した
別案を作り、比較する必要があったためだ。
最終的には第3案で基本プランは決定することになった。

第1案 囲われ感が強い。まだイメージに開きがある。

第2案 主張しないシンプルな案で、まとめてみる。
ゾーニングはよくなったが、
外観がおとなしすぎる。

第3案 一度はベースプランとしてGOになったが
現場で確認すると、冬場南の日差しが自影で
早く遮られることが分かる。

第4案 第3案の正面デザインのアレンジ案

第5案 南の日差しは得られるが、ゾーニングは前案がいい。

第6案 建設が始まった隣地の住宅の影響も考慮し
ゾーニングも考え直す。
第7案 多くの条件を充たす魅力的な案となった。
一度はこの案で決定されたが、熟考の末
第3案が素直な計画として見直され
最終案として選択された。
