2世帯住宅:TETE

■住宅設計のコンセプト
芦屋川を右手に川沿いを上がっていくと、フランク・ロイド・ライトの山邑邸が見える。TETEは、そんな風景を望む閑静な住宅街にある。
2世帯住宅であることに加えて、教室スペースを持つこの計画の基本ラインがまとまるのに1年の時間を要した。2所帯それぞれであった暮らしのペースを良好に共有するための整理、新たな試みとなる教室の捉え方。それを建築というハードに落としていく作業は、「これがベストか?」という新たな不安を生んだ。
できる限りいろんなタイプのプランを図面化し検討することで、ひとつのかたちに絞っていった。
盛りだくさんな三層の1階フロアは、教室スペースとして大空間を必要とした。通常の木造では明らかに耐力壁が足らず、また柱があちこちに建ってしまう。この計画を木構造で可能にしたのが、NCNのSE工法であった。鉄骨のラーメン構造に近い考え方で木構造をシステム化したもので、「重量木骨の家」という異名を持つ。
不特定な出入りがある1階の教室フロアに求められるクールな表情と居宅としての生活感が、無理せず同居するファサードデザインが必要であった。またファサードに限らず、各所においてのデザイン、素材から色まで、建主との綿密な検討と確認の作業の集大成として、南の陽射を受けるその雄姿に感無量であった。
■住宅データ
所在地
:兵庫県芦屋市
家族構成
:二世帯 家族5人
法規
:都市計画区域内 市街化区域 第一種中高層住居専用地域
:建ぺい率 164.8%
:容積率 60%
構造・工法
:主体構造 木造金物接合工法 SE工法
構造材
:集成材
基礎
:ベタ基礎
規模
:地上3階 + ロフト
床面積
:1階 95.00
:2階 84.76
:3階 62.24
:延床面積 242.00 (73.20坪)
主な仕上
:外壁 ベルアートSi スタッコ吹放し(エスケー化研)
:内壁 漆喰シート貼(トキワ産業)
:天井 クロス貼
:床 チーク・栗フローリング張
:屋根 ガルバリウム鋼板 瓦棒葺
施工
:株式会社 マサキ工務店
竣工
:2005年 12月
■Process
| 木造の基礎とは思えないSE工法のベタ基礎 |
| SE工法による大空間が姿を現した。 |
| 柱も梁もひとまわり大きい。骨太な感じだ。 |
| 大屋根が葺き上がる。見晴らしはサイコーだ。 |
| 通気胴縁が施工され、だんだんフォルムがはっきりしてきた。 |
| 内装も仕上段階に入る。 マサキ工務店の大工さんによる家具工事は仕上がりが丁寧だ。 |
| カンワークスによる特注のキッチンもきれいに収まった。 |
| スチールのルーバーが取り付くとファサードもほぼ完成だ。 |
| 玄関に撒いた那智黒石とガラスレンガの コントラストがきれいにはまった。 |
| グラスルーツによる庭工事も完了した。 |
なづな工房の作品一覧に戻る









