グループホーム:グループホームたきやま

■住宅設計のコンセプト
知的障害者の皆さんが、地域社会で自立して共に暮らしていくためのグループホーム(入所更生施設)です。
建築基準法でも「児童福祉施設等」といった扱いで、いまだ明確なカテゴリーに区分されておらず、それだけに普及率が低いということが言えるでしょう。川西市にとっても第1号の知的障害者のためのグループホームとなります。川西市が土地を提供し、親の会の皆さんが長年さまざまな行事などを行いながら、こつこつと蓄えてこられた資金で施設を建設されました。
私も川西市が地元ということで、まちづくりに関する市民活動を展開してきましたが、専門分野においてこのように力を発揮する機会を得られたことは、大変うれしいことでありました。
現場は南向きの眺望の開けた270坪の敷地で、今回2階建で各階LDK+水回り+5個室+世話人室+ショートステイ室を設けました。残地は将来2期工事で平屋をもう1層建築する予定です。
計画ではいくつかのパターンで平面計画を提案しました。老人系のグループホームでよく見られるLDのパブリックゾーンに各個室が面しているプランとの対比で提出した、パブリックゾーンとプライベートゾーンを明確に分けた案がベースに採用され細部を詰めることになりました。世話人からすれば、LDから各個室のドアが見えたほうが管理しやすいですが、住人の視点からすればそれは好もしいものではないといった見解に達した結果でありました。
親の会の皆さんは建築委員会を発足されここまでも大変ご苦労されてきました。我々の仕事はこれで一区切りつきますが、彼らにとっては建物の竣工がゴールではなく、これからがスタートなのであり、今後の運営がスムーズにいくことを願ってやみません。
■住宅データ
所在地
:兵庫県川西市
用途
:知的障害者のためのグループホーム
法規
:都市計画区域内 市街化区域 第一種住居地域
:建ぺい率 60%
:容積率 200%
構造・工法
:主体構造 木造金物接合工法
構造材
:集成材
基礎
:ベタ基礎 一部地盤表層改良
規模
:地上2階
床面積
:1階193.77 (デッキを含む)
:2階187.48
:延床面積 381.25 (115.32坪)
主な仕上
:外壁 ベルアート(エスケー化研)
ガルバリウム鋼板スパンドレル
サイディング
:内壁 珪藻土壁紙
:天井 クロス
:床 木質フローリング
:屋根 ガルバリウム鋼板 瓦棒葺
施工
:株式会社マサキ工務店
竣工
:2006年 1月
■Process
| 市が教職員住宅だった土地の建物を解体し 更地にして、親の会の NPOに提供したことで 川西市第1号の知的 障害者のための グループホーム建設が 現実化した |
| 地鎮祭の様子。川西市長にも参列いただいた |
| ベタ基礎工事が完了し上棟を待つ |
| 棟が上がる。金物接合の作業もスムーズであった |
| 眺望に恵まれている。五月山の稜線が美しい |
| ファサードのポイントとなる十字の鉄骨が 取り付き完成に向けてピッチがあがる |
| 内部もプラスターボードが張られ、ジョイントの パテも完了。クロス貼作業が始まる |
| 足場が取れた。予定通りのあがりに なっているか緊張の一瞬だ |
| 無事完成し、開所式が行われた |
なづな工房の作品一覧に戻る









